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IQ180の天才が語るデジタルとAIの未来 オードリータン 第2章

オードリータン デジタルとAIの未来を語る

テクノロジーが世の中をどのように変えるのか、また人間はテクノロジーに対して どのように向き合って活用していけばいいのか、オードリータンの考えをまとめた記事です。 この記事では、第2章を紹介していきます。

第2章 興味や関心が見つからないのに、大学に進学しても意味はない

台湾での大学進学に対する価値観は、高校卒業後に大学に進学せず そのまま社会に出てもいいけれど、その後に何かを学びたいと思えば再び大学進学の道に戻ることができるようになりました。
生涯学習というプロセスを考えると【いつでも大学に行くことができる】コレが大切だと考えたそうです。

大学は常に存在しているので、高校卒業のタイミングで無理して進学する必要はありません。
実際台湾の多くの18歳の若者たちはそう思っているんです。ただ難親も同じ考えかと言うと、そうとは限らないのです。
親の世代っていうのは、あと4年勉強して、まずは学位を取るべきなんじゃない、大学を卒業するべきなんじゃない、という考えを常に持っているのです。
もちろん価値観は変化するっていうことを分かってはいるけど、自分自身の価値観が今の社会の価値観と食い違っている と言うことに気がつくのは難しいのです。自分の周りには、同世代の人が多く存在し自分の価値観にあった人と仲良くなってしまうために その価値観こそ世界を代表する価値観なんだと思ってしまうんです。

自分の価値観が全てではないということを知っているということと
実際に自分の価値観が全てではないと実感すること
には大きな開きがあります。常に自分の価値観と他人の価値観が違うんだっていうことを意識としてもちましょう。

オードリータンは、『大学のどの学部で勉強すればいいのか?』と聞かれた時は、いつも【何を勉強したらいいの分からないのであれば まだ勉強は始めない方がいい】
と答えているそうです。
理由は、自分が解決したい問題があれば その問題に取り組めばいいんのですが、自分の方向性や問題が見つからない場合は、大学に行っても何も役に立たないから。

例をあげるならば、以前youtuberは個人的な趣味として捉えられていましたが最近は、有名なyoutuberの中にはタレントより稼いでいる人も多くいます。
昔は、タレントとして注目されるのは、ごく一握りだったのです。
現在youtuberであれば誰かのアシスタントになる必要もなく自分のチャンネルを立ち上げて それがヒットすれば すぐに有名になることができます。

自分の興味のあることを探して それについて学び、仕事に生かす。逆に自分が興味や関心を寄せるものが何もないのであれば わざわざ大学に行く必要はないのです。だからこそ自分の興味や関心が、どこにあるのかを探し出すことが先決なのです。

著者オードリータンは、これからの時代は生涯にわたる学習能力が重要になると確信していると言っています。
様々な分野を学ぶことに楽しみを見出すことができれば人生の幅はもっと広がるでしょう。
楽しみながら学ぶのは決して悪いことではないんです。

実際に今現在は、誰でも無料で楽しく学ぶことができるような教材が、たくさん存在しています。ネットで検索すれば分からないことは全て見つかるようになりました。
こういったyoutubeの動画を使って無料で知識を得ることもできるようになりました。

いつでも誰でも、お金があってもなくても、学習できるような環境が整っているのです。
そういった環境で自分から進んで様々なことに【興味を持ち、学び さらに専門性を深めたい】と思うようなことができたら大学に行く
それもまた1つの新しい大学のあり方なのかもしれません。

また著者オードリータンは、現在の教育について
プログラミングの言語とプログラミングの思考は別々に考えるべきだと述べています。
日本の小学校でもプログラミングの授業が始まりましたが子供達が、自分が興味のある問題や公的な問題を解決する以外の目的でプログラミング言語を学ぶというのは、外国語を学ぶ時に辞書に載っていることを完璧に暗記しようとするようなものなんです。

プログラミングというのは、ネットで検索しながらパーツを組み立てていけばいいのです。基本だけ抑え 自分が作りたいソフトを作りながら
その都度調べていけばいいのです。

日常生活で使わないような単語を受験勉強で強制的に覚えさせられても 日常生活では全く役に立たないようにプログラミング言語を何の目的もなしに学んだとしても、それをいかすのは難しいでしょう。
自分の関心を脇に置いておいて、プログラミング言語を学ぼうとすること 学ばせようとすることは、今の日本の英語教育と同様 実際にプログラムを書ける人を育成できるとは限らないのです。
しかし、一方でプログラミング言語ではなくプログラミング思考を学ぶことは大切なんだとオードリータンは言います。

プログラミング思考とは

1つの問題を いくつかの小さいステップに分解し多くの人たちが共同で解決するというプロセスを学ぶことです。
最初から最後まで一人の力で解決方法を考えるやり方とは全く異なる方法を学ぶことで どの分野でも通用する問題解決の方法を身につけることができます。
このプログラミング思考っていうのは純粋なプログラミングを書くための能力や思考ではないんです。
最近流行っている デザイン思考とかアート思考  こういうものに言い替えることができます。

プログラマーがプログラムデザインをする際に重要なのは どれだけ多くのツールを持っているかではないんです。
これらのツールを利用して、物事を見る方法や複雑な問題を分析する方法を訓練することなんです。
それが複数の人と共同で問題を解決するための基礎になるんです。
これがプログラミング思考でありデザイン思考アート思考なんです。

このアプローチを習得する人が増えることで、気候変動など大規模な共通の問題をより多くの人が、力を合わせて解決できるようになります。
大きな数字や統計データを見たり地球規模的な問題に直面すると人間は何と小さな存在かと感じ こんな大問題に対処するのは不可能だと感じることがあるんですが
それはプログラミング思考ができていないからに他ならないんです。

一人で解決しようとするのではなく共同でみんなで考えればいい と考えれば、対処しなければいけない問題が大きすぎるとか手に負えないということにはならないんです。
このような複雑 大規模な問題を把握する能力を養うことは社会に対する大きな貢献を行うことにつながります。

台湾では数年前から小中学校でプログラミング教育が始まっています。
台湾の場合 中学生の段階で、やや専門的なプログラミング過程を学びます。それに対し小学生の段階では、プログラミングのための素養を育てる過程を重視している。

プログラミングの素養を育てる過程とは

それぞれの科目で先生たちが教えている内容をプログラミングを使って教えるようなことをさせています。

例えばキーボードを打つことができなくても使うことができる入門用のスクラッチというプログラミングソフトがあります。
このソフトを使えば音符の形をしたブロックをタブレットやモニター上でドラッグ&ドロップするだけで色々なメロディを演奏することができるんです。
そのため音楽の授業で、このプログラミングソフトを活用することができるんです。
このようにプログラミングを教科と切り離したものとして学ぶのではなく音楽の授業の中で実際に使ってみることで学ぶことが重要なんです。

先生たち自身が自分とコンピューターが一緒になって 1つのメロディーを作り出せる という感覚を育てることがプログラミング思考の素養を持つ子供達を育てることに繋がっていくんです。
それは小学生にプログラミングの用語を強制的に覚えさせることとは全く異なります。
友達とそして、コンピューターと一緒にメロディーを組み立てる。プログラミングの思考を身につけることで自分一人で思考するのではなく他人と そして、AIと一緒に
思考することができるようになるんです。

それこそがAIとの共生なんです。

 

第2章まとめ

ポイント1
これからの時代は生涯にわたる
学習能力が重要になり、そうした環境で自分から進んで様々なことに興味を持ち、学び
さらに専門性を深めたいと思うようなことができたら大学に行くというのも ひとつの大学のあり方として重要である
ポイント2
プログラミング言語とプログラミングの思考は異なり まずは根本である
プログラミングの思考を身につけるような教育をするべきである
プログラミングの話は小学生、中学生の教育の話しでしたが、私達が これから先どうやって学んでいくか という点でも非常に参考になる話だと思います。

 

こうしたかたちで、自然とプログラミングの思考法を身につけていくような そんな教育方法をとっていくことが これから先の社会で生きていく力を身につけるためには重要なのかもしれません。

第1章 人間がAIに使われるという心配は杞憂に過ぎない

第3章  AIと人間の関係はドラえもんとのび太の関係が望ましい

 

 

 

 

 

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